投稿

ラベル(配信)が付いた投稿を表示しています

運命じゃない人 Prime Videoで見る

 7月28日 最近亡くなった中村靖日(やすひ)を初めて知った映画ということで記憶している。この顔は一度見たら忘れられないのだ。劇場は、ユーロスペースが引っ越す前の劇場でした。劇場前で待っていると、上映を見終えたカップルが劇場から出てきて、「久々に面白い映画を見た」などと彼氏が彼女に感想を述べているのが聞こえたのを覚えている。2005年の公開だから19年ぶりに見たのだ。画面が随分昔っぽいがフィルムの映画だろうか。 一つの出来事を複数の登場人物の角度から描く。時間が交錯し、見ているものを驚かせる。そういう話だったのねと驚きながら映画を、そして時間の流れを見ているととても良いのだな。 監督の内田けんじの作品は、この後、「アフタースクール」「鍵泥棒のメソッド」と見ることが出来た。見るたびによりスケールアップされ、技術的にも向上していると思うが、この作品が好きだね。 霧島れいかは、この時に「会社にいた女性に似ている」と思ってみていた。「ドライブ・マイ・カー」で主人公の妻役でちょっとの出演でしたが、成長した彼女に再会できた感じです。テレビでの仕事が多いとテレビドラマを見ない私には再会できなかったのも無理ないかな。 中村靖日は、読売巨人軍の桑田真澄2軍監督に何となく似ていないか?

黄金の馬車:Prime Videoで見る

 以前、日比谷シャンテシネで見た記憶のあるジャン・ルノアールの「黄金の馬車」であるが、アマゾンPrime Videoで見る。クレジットが英語だったから英語版なのかなと思ったらセリフはフランス語版でした。DVDは英語版のようですが、望んでいたものを見ることが出来た。ルノアールは、英語、フランス語、イタリア語版を作ったようである。 イタリアの旅芸人が、スペイン統治下のペルーに行く。その船で一緒に運ばれたのが黄金の馬車だったのね。以前見たときは、黄金の馬車の奇麗な色が良く判らなかったが、今回は比較的良く判った。芝居を見て、「イタリア語は判らない」というセリフがある。フランス語版だが、芝居や芸人同士の会話はイタリア語で話されているという設定なのね。ルノアールの「大いなる幻影」では、フランス人はフランス語、ドイツ人はドイツ語、貴族の会話はフランス語、秘密の会話は英語というふうにやっていたのが一つのテーマだったが今回は違ってますね。面白い。アンナ・マニャーニが笑う笑い声が大きくて何だか笑える。アンナ・マニャーニをめぐって男が三人、そして黄金の馬車はどうなるのだという物語ですね。