君たちはどう生きるか イオンシネマ銚子で見る

 8月22日

外川から銚子電鉄、バスを乗り継いで、イオンシネマに行く。

映画監督も老境の域に達すると、死を意識した作品を作る。黒澤明、フェリーニ、ヴィスコンティなんかそうだよなあなどとかつて思っていた。再度見直すと「やっぱりそうだ」「意外に若々しいね」といろいろだ。今回の宮崎駿監督作品はどうだろう。死は意識しているだろうなあ。主人公と母親、継母との関係、自分のついた嘘、後悔、嘘についてはどう決着をつけるのか、なんてことをテーマにしたアニメ作品と思う。ちょっと子供にはわかりにくいでしょう。つじつまが合わないシーンとか、何でこの展開になるのという疑問ある物語には、なんか悪夢のような夢を見ていると解釈できなくもない。私が寝ているときに見る夢は意味不明だもの、この夢のような物語に付いて行きました。最初の方で鳥が出てきて、やがて重要な役どころのアオサギだとわかるが、このアオサギの言うセリフもよくわからない。嘘をつくアオサギだからかね。弓で継母の解き放つ矢が地面に刺さるがこれはなんだ。物語は人探しの旅になるが、旅とは、映画では次の展開を期待する面白くなる要素の一つである。意味不明なものはいろいろあるが、各シーンは面白い。実写では難しいシーンもアニメでは比較的容易に実現できるしね。クーブリックの「2001年宇宙の旅」、フェリーニの「サテリコン」を思い出したりする。そういえば、フェリーニの「81/2」の冒頭で上空からマストロヤンニが下を見ているような足のシーンが出てきたなあ。意味不明なシーンも連発するが、物語は面白い、別の映画を何か思い出させてくれるのが私には良かった。

9時20分の回、観客は3人でした。




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