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体験的映画編集論:京橋フィルムセンター

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 1月12日、13日と京橋フィルムセンターでの「体験的映画編集論」というセミナーに参加してきました。日活の編集者だった鍋島淳氏、松竹京都の編集者だった園井弘一氏の話を関係者交えて座談会の形で聞く。その前に、彼らの編集した映画、TVの参考上映を見ました。 12日:鍋島淳氏編集:「あゝ野麦峠」 13日:園井弘一氏編集:「必殺仕掛人 秋風二人旅」「必殺仕掛人 地獄花」 どちらの編集者も言われていたことですが、監督が編集室に来て意見を言うということはなくて、自分たちに任されたということでした。昔の35mmや16mmのフィルムの編集って小さな画面をのぞき込んでやる一人での孤独な作業ですから、編集室に監督が来ても編集の議論なんかできなかったのでしょう。その前に議論していたと理解しました。編集のやり方も理論よりはフィーリングみたいなことは両名ともおっしゃっておりました。園井氏の話で、フィルムの編集で最低のラインは2コマだということでしたが、1秒24コマの2コマだとほんの一瞬でほとんど何も見えないのではないかとも思いました。日本映画史の勉強になりました。鍋島氏は日活でしたからロマンポルノも編集に携わった。コスト削減のためだそうだがロマンポルノは基本的にオールアフレコだそうで、編集後のアフレコなので編集時にはサイレントのフィルムを編集したという話を聞きました。同時録音でないと撮影するのも時間短縮できるか。少なくとも音声待ち、セリフの言い間違いNGというのはないから時間短縮できるのかな。いろいろ面白い。 12日分は、受付番号28番で予約が取れた。入館は1番だった。何かの事情で来れない人がたくさんいたのね。13日は、受付番号26番で3番目の入場だった。王長嶋だな。 12日の夜は、宿泊先近くの「よる竹」で一杯やりました。 「まる竹」が夜は「よる竹」に

「まる竹」が夜は「よる竹」に

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昼間のラーメン店「まる竹」が夜は「よる竹」に変わる。 1月12日 東京に宿泊の際、宿泊の浜町界隈を物色して歩いていた。座って飲める立ち飲み屋とか書いてあるこのお店が目に留まる。店の様子が外から少し見えて、お客が一人入っていることが確認できた。お店に入ってみる。千円のチケットを買うと小さな金魚のミニチュア4つと交換できた。この金魚がコインなのね。早速ホッピーセット黒(2金魚、5百円相当)、薄いハムカツ(1金魚、250円相当)を注文する。ホッピーの焼酎の分量が多い。焼酎の量調整用に別のグラスを頂けたのでそこに少し焼酎を分けて、少し減ったグラスの中にホッピーを入れて飲んだ。ホッピー中(焼酎)と外(ホッピー)の消費が私のいつものペースと違ってくるね。残り1金魚では心もとないので、もう千円チケットを買い、4金魚と交換する。ホッピー中、外ともに各1金魚であり、お代わりを飲んだ。薄いハムカツは、本当に薄かった。カウンター内の店長(?)、カウンターのお客さんとハムカツ談義をした。薄いハムカツ、厚いハムカツがあるので、私は両方が好きですが、近くのお客さんに言わせれば、厚いハムカツが好きなのは田舎者だそうである。それでは私は田舎者と都会派の両方を併せ持つ人間なのだなあと思った。その後、1金魚、2金魚の料理とホッピーを追加して飲食して、チケットは合計3千円となってしまった。竹岡式ラーメンが2金魚(5百円相当)で注文できたので最後にラーメン注文してぴったりだった。ミニラーメンと言った分量であるが十分においしく頂きました。金魚コインはキープできるらしいが、次にいつ来れるかわからないから3千円ぴったり使いました。ホッピーセットの焼酎が濃くて、コストパフォーマンスが良いと思いました。 帰るころにはお客さんが入ってきてそこそこカウンターの席が埋まりました。私は良いタイミングで訪問できたのだと思ったのでした。 実は次の店に行くつもりだったのですが、これで完全に出来上がってしまったので、ホテルに帰りました。 薄いハムカツ 立ち飲み よる竹 ( 居酒屋 / 浜町駅 、 東日本橋駅 、 人形町駅 ) 夜総合点 ★★★★ ☆ 4.0

黄色い繭の殻の中 フィルメックス映画祭/ヒッチコックの映画術

 11月23日 東京、横浜遠征2日目は、フィルメックス映画祭の1本を見に宿泊先の横浜から有楽町に行き、その後はヒッチコックについての映画を見に横浜に戻り、横浜シネマリンに行く。 朝食は、ゆで太郎で、かき揚げそばと玉子の朝そばを食べた。 黄色い繭の殻の中 ワンシーン・ワンショットあるいはワンシーンワンカットと呼ばれる長回しで撮影されているといるというので興味を感じて、今回のフィルメックス映画祭で上映される映画では唯一チケットを予約購入した。178分の長尺、長回しの作品でした。冒頭3人の男が出てきて、飲食している。会話から一人が田舎生活に入るというので、送別会なのかとも想像する。カメラが遠いので、誰が話しているのかよくわからない。その後は、交通事故があったという話があって、個室でのマッサージで男とマッサージ嬢との会話のシーンになる。事故の母子とこの男は関連あるようで、やがて男が幼い甥を連れて移動の旅となる。その後、男はいろいろと彷徨う。話がよくわからないのは、物語だけを語っているわけではなくて、長回しの中でいろいろは枝葉が出てくる。しんどく長い映画である。しかしながら何か懐かしく幼いころのことを思い出させてくれる映画でもある。見る人見る人で思いは違うでしょうが、この傍若無人な映画は決して否定するべき映画ではないと思いました。 傍若無人な映画といつも私は形容する映画は、決して否定しているわけではなくて、よくぞこんな映画を作ったねという賛美である。私は嫌いですが、ほかの人が評価する。 後半の方で水の流れが随分出てきた。タルコフスキーだねなどと思っていた。上映後の質疑で、影響を受けた監督という質問があったが、タルコフスキーの名前も出てきました。 映画の後は、横浜・関内に移動するべく山手線に乗り品川で京浜東北に乗り換える。新橋で「TOKYO豚骨BASE MADE by博多一風堂 品川店」で遅い昼食です。 ヒッチコックの映画術 ヒッチコックが、ゆっくりしたスピードで語る。AIによる合成の音声なのかなどと思いながら、ヒッチコック映画についてのドキュメンタリーを見る。こんな思いでこの映画をのシーンを撮影していたのかと驚き、ワクワクしながら見た。 今回の東京、横浜遠征は、この『ヒッチコックの映画術』と前日の『春画先生』であった。あいだに東京フィルメックス映画祭の『黄色い繭の殻の中』も見

春画先生

11月22日 久しぶりの東京、有楽町駅に降り立ちました。よもだ蕎麦で、春菊天そば食べる。いつもせわしないよもだ蕎麦ですが、席があくまで、蕎麦出さずに待つのね。このシステムがあるから皆さん席があっての食事です。私よりあとに来た女性、素早く食べて、私より早く去る。恐れ入りました。 シネスイッチ銀座で映画2本見た。 ルー、パリで生まれた猫 猫をどう撮影するか、人間、犬、猪も出てきたが、単独のショットは比較的容易だが、同時のショットは大変だったろうと見ていた。 春画先生 頭にスマートフォーンをつけて電話なり、リモート電話をすれば、別室にいる別人にも密室での性行為を中継できるのね。これは刺激的ですね。塩田明彦監督は、ブレッソンの『やさしい女』とトリュフォーの『私のように美しい娘』というタイトルから名付けた『やさしい娘』という8mm映画を学生時代に見て以来注目している映画監督だ。春画を見るときにはハンカチで口元を覆ってみるのね。よだれや唾で春画という芸術作品を汚さないようにするというところでしょうね。春画を見入る登場人物たちがそろってハンカチで口を覆うのが映画的でした。北香那と 柄本佑 がバーで酒を飲んでいる、次は性行為のシーン、そして気が付くと彼女は、柄本佑と一夜を過ごしていたというカットが面白い。北香那が目隠しをされて向かった家の照明はろうそくの光っぽいですね。なぜ、安達祐実のヌードがないのだ?安達祐実は、鞭プレイで怪演しているが、ヌードが見たかった。 日活ロマンポルノのにおいがするなあ。裸の少ないポルノ映画と言えるか。塩田明彦監督は、ロマンポルノ・リブート・プロジェクトで、『風に濡れた女』を監督しているからなね。白川和子も出演している。 映画の中に、春画ならぬ春菊という言葉が出てきた記憶があるが、私の聞き間違いかいや聞いた。昼に春菊そばを食べたのも何かの縁か。 いや面白かった。イオンシネマ銚子では上映がなさそうだったので、銚子から有楽町、銀座まで出かけたのです。 この晩は、横浜宿泊しました。

「ジェーンとシャルロット」JANE PAR CHARLOTTE を見る

 ジェーンとシャルロット 8月9日 ジェーン・バーキンと娘シャルロットのドキュメンタリー、ヒューマントラストシネマ有楽町で見る。12時55分の回は満席でした。お客さん9割方は女性でした。即興でインタビューしている感じの手持ちカメラでの甘いピントだったり、ジェーンの首から上が写っていないショットがあったりして、即興なのか演出なのか判らないところもある。日本でのシーンやスクリーンの映像をバックにジェーンが語るシーンもある。製作が2021年であることから先般亡くなったジェーン・バーキンもこの映画見たのかな。娘と母親の気持ちの確認(判り愛)みたいで面白い。シャルロットには種違いの姉妹が二人いて、その関係、その思いはどうなのよという感じが少しわかるような映画だったかな。 映画の後は、「極小展」で絵を見ました。 極小展

東京で映画

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4月5日  「TOKYO EYES」が見たくて、東京行きを決定した。初公開の1998年に見に行こうとしているうちに、上映を逃してしまった。25年前の作品を初めて見ることになる。早稲田松竹でのレートショーだから東京宿泊となる。早稲田松竹での昼間の上映も2本見られる。それでもまだ時間があるので、銚子で上映されそうもない新作「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」を見るべく計画をしたが、ちょっと若くないのだから4本も映画を見る計画というのは無謀だよね。宿泊でホテルを検索したのが2日前で、春休みで既に安い部屋はみな予約済みだなあ。仕方なく、池袋のカプセルホテルを予約した。カプセルホテルでも予約できるのを初めて知った。 エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 渋谷、シネクイントで13時の回を見る。シネクイントという映画館は2カ所あり、ホワイトシネクイントという映画館はパルコの8階にあるようであるがちょっと迷う。「何もかも至る所で突然に」とでも日本語に訳せばいいのでしょうかね。中国系アメリカ人の家族の話で、別の次元(パラレルワールド)が突然出てきて面を食らう。夫婦の情愛や親と子供の関係をテーマにした映画でした。中国語や中国なまりの英語、良く聞くアメリカ英語の英語など出て来る。ちょっと長かった気がする。 クロード・ミレール監督の2作品を見る。 拘留 Garde à vue リノ・ヴァンチュラが刑事で、ミッシェル・セローが容疑者で拘留されるという取調室での会話で構成されている映画です。取り調べの会話が面白い。ミッシェル・セローは「Mr.レディ Mr.マダム」(La cage aux folles) ゲイ役の役演じた人ですね。ロミー・シュナイダーがセローの妻役で出て来るが、これまた痺れる。1981年の作品。 なまいきシャルロット L'effrontée シャルロット・ゲンズブールの初主演作品ですね。見ていたつもりでしたが、初見でした。少女の少し冒険的な思春期の夏を描く。1985年の作品。 TOKYO EYES ようやくレートショーで、フランス人ジャン・ピエール・リモザン監督の本作品を見る。吉川ひなのの目にくまみたいな影が映っている。下北沢や電車内で撮影している。吉川ひなののミニスカートが良いですね。 − 映画終わって、22時である。池袋に移動して、夕