チェコ語とルイス・ブニュエル

 姪っ子がチェコに出張に行くというので、そういえば私の初海外出張は、チェコ・スロバキアだったことを思い出した。今でこそ、チェコとスロバキアは別の国だと思うが、私が当時行ったのは社会主義国チェコ・スロバキアだったのだった。

そうだ、言葉を勉強しようとエクスプレス・チェコ語という本を買ったのだ。家の本棚から本を探してきた。5000円もしたのね。カセットテープ付きだ。本を開いてみると最初の章に、しおり代わりに挟んであったのがメキシコ時代のルイス・ブニュエルのチケットの半券だ。三百人劇場で見たのだった。

この本で覚えたのは、ビールを意味するピボ(pivo)ぐらいだった。この単語を覚えるのに五千円も使ってしまった。 プラハの街で、屋台があってそこでピボというとビールが出てきた。何軒もあったので、散歩しながらずいぶん飲んだ記憶があるが、それ以外の言葉を知らないので、酒のつまみが頼めなかった。、ビールだけでずいぶん酔った。

ルイス・ブニュエルは、スペイン人で、「アンダルシアの犬」はフランスで監督したのね。その後、メキシコに行ってメキシコでの映画製作があって、「皆殺しの天使」もメキシコ時代に撮ったのね。ある家からなにゆえか出られなくなる人々の話でした。ある範囲から出られなくなるというテーマの映画は後年いろいろな映画作家で時々見ることになる。「皆殺しの天使」風の映画だと思ってみたりもする。

チェコ・スロバキアへの海外出張は、私の入社2年目ぐらいの下手な英語で何とかなったけれど、やはりその地で使われている言語が少しは出来た方が良いと思いました。という訳で、海外に行くときにその国の言葉を少しは事前に勉強して来ました。最初に覚えるのは、「ビール」を何というかですがね。


エクスプレス・チェコ語(カセットテープ付)とメキシコ時代のルイス・ブニュエル

「スサーナ」「聖天峠」「愛なき女」「嵐が丘」「乱暴者」「エル」
「スサーナ」で、男を色仕掛けでたらしこむときに、ドレスの胸元を下げるスサーナのシーンは、三百人劇場は爆笑だった気がする。



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