ベルリン・天使の詩 アマゾン・プライムで見た
7月16日
この日は、アマゾン・プライムで、「ベルリン・天使の詩」を見ることが出来た。
公開当時、このヴィム・ヴェンダースの「ベルリン・天使の詩」が東京で大ヒットしたので、会社のパーツ担当していたの3人の女性が日比谷シャンテシネで行列に並んでようやく見たのだった。見終わった後に「この映画は何だったのだろう」と思ったそうです。会社の出入り業者の人にも見に行ったと感想を当時下さった人がおりました。「ヴェンダースの映画は映像が奇麗ですね。」という一つ間違えると映像しかほめるところがないという批判になるのですが、この人は本当に映像に感動したような感想を下さいました。会社で、ヴィム・ヴェンダースの映画の話が出来たのは、これが最初で最後でした。
ロードムービーではないベルリンが舞台の映画です。冒頭では飛行機が飛び、ベルリンの空撮があって旅情を誘うね。飛行機の中には、ピーター・フォークが乗っていて、本人の役で出ている。
モノクロの時が大部分を占めるが、天使の視点、カラーの時は人間の視点でしょうね。会話よりは人々の思っていること、心を読んでいるのだろうね。ベルリンの人々の独り言でもあるのでしょうが、あまりセリフにこだわっていると見るのに疲れるだろう。
ブルーノ・ガンツが若いね。ブルーノ・ガンツの天使ともう1人の天使オットー・ザンダーにベルリンは見守られているのかな。天使が人に触れるとその人のネガティブな気持ちがポジティブに変わる。でもビルから飛び降りようとした人は救えず、天使オットー・ザンダーの悲しみが私の胸を打つ。サーカスの空中ブランコと言うのかロープにぶら下がるショーをやるのはソルヴェーグ・ドマルタンで、このロープのシーンはどうやって撮ったのだろうと目を皿のようにして見てしまった。本人ががやっているように見えるけれどスタントなのだろうか?サーカスのロープって、ジョン・ウェイン、リタ・ヘイワース、クラウディア・カルディナーレの出たヘンリー・ハサウェイ監督の「サーカスの世界」を突如思い出した。
天使二人やベルリンの人々は当然ドイツ語を話していたが、撮影に来たという設定のピーター・フォークは英語で話し、サーカスのドマルタンは、おもにフランス語で話していた。最後の方で、ドマルタンとガンツとの会話はドイツ語となる。ドマルタンは、コーヒーのスタンドで、偶然、ピーター・フォークと出会い、英語でLieutenant (警部補)と話しかける。コントのようなユーモアにあふれたシーンだった。
コーヒーのスタンドで、ピーター・フォークとブルーノ・ガンツも会話するが、これまたコントみたいで面白かった。ピーター・フォークは、天使から人間になったというブルーノ・ガンツの先輩にあたるという設定だ。そういえば、「侍タイムスリッパー」で冨家ノリマサが先んじてタイムスリップしているね。
字幕の位置が少し上過ぎて動画の見たい部分が隠れる。
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